前回のまとめと感想は、コチラの記事で確認できます。
という事で、今回の本編のライブはコチラです。
ヌースクールの第三回は復習部分が多く、より分かりやすい内容になっていたと思いました。また、メビウスの帯が出てきた事で、3次元球面のチョコエッグの謎が解けたようも感じました。
という事で、まとめへと進んで行きたいと思います。
前回の復習
まずは前回の復習から始まりました。サイト主が難しいと感じたように、同じ様に感じた方が多かったのでは?…と、統心さんが受け取られたのかも知れませんね。
という事で、ミクロとマクロの対象性のお話に進んで行きました。
人間が思うミクロ方向の最端にあたるものは、プランク定数で、これはそのまま量子(素粒子)の事のようです。
このような単位を設けた(と言っていいのかな?)理由は、「現実の世界(実験結果)に合うようにしたから」ですが、言い換えると、人間は量子に最少の単位を見る事で、ミクロの拡散を堰き止めたと言えます。
という事で、一方が量子という単位で閉じたので、反対側のマクロ方向である宇宙の拡大も堰き止めよう!…というお話になっていきます。
つまり、ミクロとマクロの両方を堰き止める事で、相互の空間に対称性を持たせようというお話になります。
前回は膨張を続ける宇宙の、広さの永遠、無限の大きさを閉じこめる方法を探す話になりました。そこからチョコエッグの話に進んで行きましたが、サイト主にはこの辺りのお話が難しいと感じました。
という事で、前回を踏まえての統心さんの補足です。
実は…という事で、ミクロの堰き止めを量子が担っていたように、マクロの拡散を止めていたものが有った…という事です。
そして無限の拡大を堰き止めていた正体は、「光速度」だそうで、3次元球面の形を持つ宇宙の姿は、光速度不変の原理が元になっていた…という事のようです。
これは当サイトの前回のまとめでも触れたお話です。
とは言え、最大に区切りを設けた4次元球空間のお話は、科学的な計算上の話(アインシュタインの相対性理論を元にした話だったかな?)ともいえるので、体感的や、現実的なものから考えるより、仕組みとか幾何学のイメージに近い世界だと言えます。
このことから、マクロに広がる空間を一つの宇宙として閉じ込めた、原点と最果てが地続きの円環になっているような3次元球面(4次元球空間)としての宇宙の姿は、「光速度不変が元になっている考え方」と言えます。
また、ポアンカレ予想にあった「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」との事から、宇宙の姿は「ひとかたまり」になっているので、パラレルワールドや並行宇宙、そしてマルチバース的な宇宙は、ヌーソロジーの考える宇宙の姿とは異なるのだと説明がありました。
少し余談になりますが、パラレルワールドについては、春井さんの解説を扱った回がありますので、よければこちらもご覧ください。
無限と方向
続けて本編ではベルクソンの話に進みました。ベルクソン曰く、空間上の1点は、全宇宙のあらゆる方向から矢印を引く事が出来る…という事で、ミクロへ向かう方向(漫画の集中線みたいな感じですね)にも無限(の方向性)を持つ事が出来ると説明がありました。
(漫画のコマ内の、黄色の線が集中線です)
この事から、マクロだけでなく、ミクロにも無限性を持つ事が出来るという事が見えて来ます。
つまり、「無限の方向性」を考えた際、「大きさは無関係」ですから、無限は拡大方向と縮小方向の、その両方向に関係を持つ事が出来る…と言えます。
とは言え、人間はミクロにもマクロにも、その無限を堰き止めてしまったので、本来の無限と人間の無限は質が異なっているんですね。この辺りも実は重要なポイントかも知れません。
フラクタル構造
本編ではここからフラクタル構造の話に進みました。(フラクタルやフラクタル幾何学は、ウィキペディアに画像がありましたので、こちらも参考になるかと思います)
個人的にフラクタル構造の話題になると、アニマンダラさんのおっしゃる同型対応の言葉を思い出します。
「同型対応」や「フラクタル」いう言葉からイメージするのは、全体に部分が入り込んでいるとか、部分が全体と同じ形を取っている…みたいな雰囲気です。
統心さんも、部分と全体が同じ形であるフラクタル図形は、ミクロ=マクロだとおっしゃっていましたね。
そしてこのようなフラクタルな形は自然界にも現れていて、空に浮かぶ雲の写真を撮ったとしても、そこに大きさの概念が無くても雲として見る事が出来るお話になっていたかと思います。
このような部分と全体が同じ形を持つフラクタルの世界観は、時間の流れが有るようで無いと表現が出来るような、永遠性を感じるような世界の事のように思えます。
因みにこのようなフラクタルの世界観は、最近話題になっているCFT空間的なニュアンスになるようです。
このように、全体と部分が変わらない、ある意味で平坦である世界が、永遠のあなたと私の世界観だと統心さんはおっしゃいます。
そしてこのような世界観の事を、「奥行き無限」と表現されていました。
これはヌースクールの冒頭で話されていた、幅的な膨張を続ける無限とは違うものだと、質の違いのようなものを感じた方も多かったと思います。
3次元球面宇宙の旅を、もう一度…
ポアンカレ予想の3次元球面宇宙
ここで前回の難題だった3次元球面宇宙の旅の話になりました。もしも、ポアンカレ予想の通りに、宇宙の形が3次元球面だとしたら、それはスタート地点と最果てが円環になっている空間だと考える事が出来ます。
このような円環構造を空間として考えると、スタート地点から無限に広がる方向(最果てに向かって)進んだとしても、知らぬ間にどこかで折り返えしになっているようなもので、拡大空間を進んでいたはずなのに、いつの間にか縮小している空間を通って、また元の位置に戻ってきた…と考える事が出来ます。
そして「いつのまにか縮小空間を進んでいく事」を、「無限の広がりが一点に収縮する」と表現が出来ますので、この事を「無限遠点に辿り着く」と表現する事が可能のようです。
そしてたどり着いた無限遠点と異なるルートを通って、元の位置に戻る構造が、3次元球面宇宙の旅の形になるのだそうです。
前回は、3次元球面宇宙の旅を、北極から赤道、そして南極で表現されていましたね。
その時は、出発地点である北極から四方八方に広がる拡大球空間を突き進むと、赤道で折り返して、そこから縮小球空間を進むと、辿り着いた南極が、実はスタート地点である北極になっている…と表現出来たのが3次元球面の形だったように思います。
そして不思議な事に、このような空間構造が私達の暮らす実際の地球(これはポアンカレ予想の宇宙の姿の事を指していると思います)になっているとの言うのです。
メビウスの帯
さて、3次元球面宇宙の旅のポイントは、「反転ポイントの位置」です。チョコエッグの説明であった反転位置である赤道は、4次元球体の球で言うと南極地点(スタート地点から一番遠いの意味だと思います)になるので、3次元球体(地球儀である2次元球面)で表現した事で話がややこしくなったそうです。
そして統心さんが、このややこしさを解消するのに用意して下さったのが、メビウスの帯です。
どうやら、4次元球体(3次元球面の球)を一周する流れは、メビウスの輪を辿るのと同じように見る事が出来るようです。(似た挙動を示すとの事です)
つまり3次元球面宇宙の旅において、再びスタート地点に戻る不思議な道筋を考えると、オモテの360度とウラの360度の720度の2回転を辿る必要があると言えます。(これがチョコエッグのチョコとホワイトシュガーにあたるのかな?)
この事からメビウスの帯の道中にある、帯の捩じれの位置が、そのままオモテ3次元とウラ3次元の境目である「反転のポイント」であると見る事が出来るんですね。
帯の道中を過程をまとめると、このようになるかと思います。
帯の外側のオモテ3次元(拡大空間)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
帯の内側のウラ3次元(縮小空間・無限遠点)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
帯の外側のオモテ3次元(拡大空間)に戻る…
↓
帯のねじれ(反転)
↓
帯の内側のウラ3次元(縮小空間・無限遠点)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
帯の外側のオモテ3次元(拡大空間)に戻る…
この道中を分かりやすくしたのが、メビウスの帯を帯の真ん中を半分に切って行くワークでした。
半分に切った結果は、メビウスの帯が大きな輪になって、捩じれが二か所出来ていました。
この時のねじれが反転の位置で、帯の外側がオモテ3次元で、帯の内側がウラ3次元のイメージになっているとの事です。
そして表と裏の混在したメビウスの帯を半分に切った事で、完全に表と裏の分離が起きたのですが、これを自己と他者との分離と見る事が出来るようです。
自己側オモテ(帯の裏が他者側ウラ)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
自己側ウラ(帯の裏側が他者側オモテ)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
自己側オモテ(帯の裏が他者側ウラ)…
↓
帯のねじれ(反転)
↓
自己側ウラ(帯の裏側が他者側オモテ)
↓
帯のねじれ(反転)
↓
自己側オモテ(帯の裏が他者側ウラ)…
この事から、3次元球面宇宙の旅は、自己と他者がお互いに反転しながら創られた、自他一体の形…と言えるようです。
チョコエッグバージョン2
チョコエッグを外から見ると、チョコの部分が外側で、ホワイトシュガー側が内側になりますが、これを3次元球面宇宙のメビウスの帯で考えると、表と裏の分離は無くなりますので、内側を表として、外側を裏として置き換えても問題はありません。このように内側を表として考えると、外側が裏になります。
そして3次元球面宇宙の旅の果てに無限遠点があったことを踏まえると、自身の背後に無限遠点があっても良い事になるようです。
と、個人的にはこの辺りの説明が少し難しかったのですが、3次元球面宇宙の旅においては、出発地点からスタートしますが、いつのまにか元の位置に戻っている(円環構造)だった事を思い出すと、スタート地点の手前(自分の後ろ)が一番遠い場所と言えます。
そしてスタート地点の手前であるゴール地点は、オモテ空間が反転したウラ空間と言えるので、異なる空間になっている…と整理する事が出来ます。
オモテ空間が自我の位置なら、ウラ空間が無限遠点でそこが意識の位置になっている…のだそうですが、これは次回以降の、垂子(スイシ)次元で詳しく説明があるようですね。
まとめ
いやはや。今回もサイト主にはかなり難しく感じました。
3次元球面宇宙の旅を巡ると、今まで考えもしなかった疑問が浮かんでしまいました…。
そして無限遠点が背後になっている話。
背後で私を見ているから、「私が居る」を生み出していると言う事なのでしょうか。
そして観察子構造はバームクーヘンのように層であり、それはフラクタル構造のような平坦な永遠のイメージなんですね。
さて、今回の点球の巻きBで重要だと感じた事を掲げてみます。
①Ψ1~2(点球次元)は人間の内面における対化で、人間が時空と呼んでいる空間である
②Ψ1(マクロ方向)は空間に相当している
③Ψ2(ミクロ方向)は時間に相当している
①は、人間が顕在化させた点球次元は、最大(光速度)と最小(素粒子)で堰き止めた「閉じた空間だよ~」の事だと思います。
②は、「宇宙が膨張している=空間が広がっている」のイメージ通りで良いと思います。
③は、②を踏まえて。
始まりの位置である過去の特異点(ビックバンの中心点)から見れば、どの方向にも特異点が広がっていると考える事が出来ます。つまり現在(ビックバンの中心点の時間)の宇宙の端は、かつての特異点(過去の出来事)になるので、そこを過去として見る事が出来るなら、時間の概念を設ける事が出来る…と考えて良いと思います。
ビックバン「特異点」(マクロ)は夜空の「天球面」全体(マクロ)に広がっている
Ψ1の空間と、Ψ2の時間の事を考えると、上記の文言の意味(恐ろしさ?)が見えてくるように思いますね。
そして、空間の膨張方向と、収縮方向である時間の方向は逆向きになっている事もポイントのように思います。
さて、ここで円心の話が出てきましたね。
当サイトでも少し取り上げた回がありますので、よければこちらもお読みください。
また、円心を実的に感じるにはやはりキットカット実験でしょうか。
キットカット実験についても統心ヌースクールで詳しい解説があるようなので、これからも楽しみですね。
以下は完全に余談で蛇足ですが、メビウスの帯の動画作成の際に浮かんだ疑問から、好奇心で作った動画です。
コチラは気になる人だけご覧頂ければと思います…。
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統心さんは復習が大切だとおっしゃっていたので、何度か拝聴させて頂いております。
こうしてコメントとして反応を頂けると、とても励みになります!いつもお声がけ頂き、ありがとうございます。
さんがつさんはこの記事書くのにいったい何度くらいヌースクールを見直してんのかなぁ?なんて事思ってしまいました。本当に細かいところにまで光を当てて、曖昧にしないでいることとそこを拾い上げる際の着目点が面白いです。私達にはとても参考になります。
ありがとうございます。